春も過ぎ、暑さも増して梅雨も近づいてきた。すでにスタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換が済んでいるこの季節。そんなスタッドレスに来シーズンも使用するためには適切な保管方法が必要となる。
スタッドレスタイヤは、サイプと呼ばれる細かな溝が雪や氷を引っかくようにして、しなやかに路面を捉えることでグリップ力を発生させる。そのためタイヤの硬化が進むような環境での保管は厳禁。直射日光の当たる場所や、高温多湿な場所は不向きとなる。物置のような日の当たらない場所がベストとなるが、スペースに限りがある場合にはタイヤカバーなどで直射日光を遮断したい。
保管時の置き方だが、ホイールに組み込まれた状態であれば重ねて保管。タイヤ単体では重ねてしまうと下にあるタイヤに重量が集中して変形してしまう可能性が高くなるので、可能であれば立てた状態で保管してほしい。スタッドレスタイヤには適した保管方法があり、正しい保管をすれば性能を長期間維持することができる。ただ、しっかりとした方法で保管していたとしてもタイヤは経年劣化してしまうものなので、装着前や保管前にタイヤの状態をチェックしまだ使える状態なのかを判断することが大切だ。