暗電流について

車を使用していないときにも、ECM、セキュリティ、スマートキー、時計、カーナビなどの電気機器が、バックアップ電源としてバッテリーから電気を供給しており駐車している最中もじつはバッテリー残量は減り続けている。こうしたイグニッションスイッチがOFFの状態でも流れている待機電流のことを暗電流という。現行の乗用車だと、10~30mAが暗電流の目安とされており、ECMや時計など純正装備なら、気にするほどではない。2週間から1ヶ月程度でバッテリーが上がってしまう場合は、後付けした電装品がバッテリー上がりを引き起こしている可能性が高い。
後付けをしていない通常バッテリー容量の60~70%程度の放電でエンジンを始動できなくなる恐れがある。暗電流によるバッテリー上がりを防ぐためには最低でも3週間に1度、30分~60分ぐらいは走らせオルタネーターをまわしてバッテリーを充電するのがよい。
電気は目に見えないものだけに厄介だが、放置しておくとバッテリー上がりだけではなく最悪車両火災の原因にもなる。暗電流が増えたら漏電の可能性もあるので電装品を後付けした後などバッテリー上がりが頻繁に起こる場合には原因を突き止めることが重要だ。

Author: 工場長(和田悠輝)