クルマ・中型以上のバイクを乗り続けるにあたって避けては通れないのが車検だ。新車から三年後、以降二年後車種によっては一年ごとにやってくる。当然ながら車検を受けなければその車両を継続して公道上で乗り続けることは不可能となる。
車検には絶対に必要となる税金関係のほか、車検に適合するための整備も必要となり、まとまった金額がなくなってしまう。できることなら費用を少しでも抑えたいと思う人もいるだろう。そう考える人にとって魅力的な選択肢のひとつが、ユーザー車検だ。車の使用車が自ら陸運局に持ち込んで車検を受けるもので車検をパスすることができる部分さえ問題なければ必要最低限の整備で車検を取得できる。ユーザー車検を受けた車両の法定点検の実施状況は乗用車で六割程度にとどまっており、法定点検を実施していない車両が多数存在する。車検はあくまで検査項目に問題がないかをチェックすることであり、車検を受けたからと次の車検まで安心して乗れるということではない。個人ユーザーが法定点検をしなくても罰則がないため実施率が低下している。このままの状況が続けば法定点検をしないユーザーには何らかの罰則が科されるようになる日も遠くないかもしれない。