旧車や絶版車こそアクセサリー電源ユニット

バイクにとって見栄えやスタイルは重要だが、それ以上に捨てがたいのが利便性だ。USB電源やドライブレコーダーなどは便利で安全性を高めるパーツとして人気がある。装着時には欠かせない電源取り出しにおいて、絶版車や旧車ユーザーが心配なのが純正配線への負荷。解決する一助となるのが、アクセサリー電源ユニットだ。余計なアクセサリーを追加したくない絶版車・旧車ユーザーの中にはそうした考えの人もいるが電子機器のありがたみを知ってしまうと便利さは失いたくないと思うのも少なくない。現行モデルとは違いどの回路から電源を確保するかを考えることが重要だ。絶版車や旧車は各部の構造がシンプルなのが魅力のひとつだが電装系もシンプルであり、車種によっては回路全てを20Aガラスヒューズ1本で守られている車両も存在する。そのため、USB電源やドライブレコーダーの電源をヘッドライトからウインカー配線から取り出そうが、何かのきっかけでショートしたらエンジンも止まる。絶版車や旧車のように元々ヒューズの数が少ない車種は当然のこと、多系統ヒューズを採用している現行モデルにとっても電気部品を追加する際に重宝するのがアクセサリー電源ユニットだ。車体配線に負荷を掛けず、内蔵されたヒューズで不測のトラブルを吸収できることだ。車体回路に新たに割り込ませるのは車両火災など不安がある。充電系統やバッテリーに問題はなくても、電気の血管である車体配線の経年劣化は懸念される絶版車や旧車に現代的な電気装備を追加するのであれば、安全で安定的な電源確保に配慮することが重要だ。

 

Author: 工場長(和田悠輝)