近年の車は電子制御を多く採用しており、バッテリーの負担は大きい。アイドリングストップも当たり前になってなおさらだ。以前であれば、エンジンがかかってしまえばあとは発電機からの電気でまかなえていたが、それでも足りなくなることも多く、バッテリーからも供給することも多い。負担が増すばかりのバッテリーだが、上げてしまったことは誰でも一度や二度はあるだろう。スモールランプやルームランプの点けっぱなしでも、丸一日放置すれば上がってしまうことも十分ある。上がってしまったら、他車からブースターケーブルで電気をもらって始動させるか、充電器で充電するか新品に交換するか。よく言われるのがバッテリーは一度上げてしまうとダメということ。ポイントは上がってからの時間。バッテリーメーカーの技術者に聞いても、すぐに充電すれば復活するとのこと。しばらく放置した場合充電して満充電になっても完全に戻らない。アイドリングが不安定になったり、さらにはすぐにまた上がってしまうこともある。バッテリーは鉛の板と希硫酸を反応させて電気を溜めたり、放電している。電気が空の状態で放置していると希硫酸分が失われたままになったり、鉛板が傷んだりしてしまい本来の性能が発揮されなくなってしまう。上がったまま放置してしまったバッテリーは安心を得るという点でも、新品に交換した方がいい。